Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans
「それではなおいけません。浅薄なところをすっかり御亭主に観破されたようなもので」
「何の何の、まだ日本には、堂上方はいうに及ばず、諸侯のうちでも、識者とみずから任じおる面々でも、明国と問うても、どんな国がらか、また暹羅、呂宋、天竺などを訊ねても、どの辺か、どんな国か、皆目、弁えぬものがまず十中八九といってよい。――然るに、筑前には、茶席において唐物茶入れ一つ見るにも、異国の茶わん一つ手にして観るにも、いつも油断なくそれらの器物をとおして海外の事情と文物に触れようとする心がけが見える」
「おそれ入りました。実をいえば、幼少の頃、於福の父の茶わん屋に奉公中から、かの地に長くいた捨次郎と申すものから、そうした話を聞くのが娯しみのひとつでした。けれど以後は、さる事情に詳しい者に会う折もなく、至極お恥かしい程度の知識しかございませぬ」
「あすの夜、あらためて、また登城されるがよい。この安土へ蒐めた舶載の品々、悉く展じて見せよう」
「ぜひ、おねがいいたします」
「また、御身も、信長がゆるした程の大気者じゃが、もっと大気な輩が、幾人もおる。それらの者にも会わせよう。呂宋、暹羅、和蘭陀、天竺など、南蛮諸州のくわしいはなしも聞きおかれたがよい」