Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

語り尽きない残り惜しさを滲ませていたが、光秀は、御免と会釈して、先に馬上の人となった。

秀吉も、鞍へ移った。

そしてこの門前から、双方の従者の列は、各※(二の字点、1-2-22)の主人を先にして左右に別れた。

安土の夜を行くには、松明も提灯も要らなかった。歳暮のせいか、町の灯は種々な色彩をもち、家々の灯は赤く道を染めて、春を待つ騒めきを靄々と煙らせていた。冬靄の空には、一粒一粒に、星が滲んでいた。

「この頃は、聞き馴れない唄や器楽が流行るのう」

秀吉は、家来にはなしかけた。従者のひとりがそれに答えて、

「この町に、南蛮寺が建ってからだそうです。異国の笛とか抱琴が入って来たばかりでなく、その音階に馴れて来て、これまであった歌謡の節や曲までが、何となく違って来たと申します」

「でも、洛中の六条坊門にも、南蛮寺はあったが、こんな風潮はなかったようだが」

「まだあの頃は、二、三ヵ国の宣教師しかおりませんでした。けれど近頃、この安土の町に住んでいる異国人の種類はたいへんです。皆が皆、宣教師ではありませんが、それが連れて来た家族やら召使やらを加えますと……」

――なるほど、辻へかかると、賑やかな雑鬧の中には、かならず異人のすがたが見えた。