Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

城中の結束のいかに強固なものかを、秀吉は、前の中村の惣領娘のときにも、手きびしく示されたが、その後の小競り合いにも、こんな一例があった。

まだ、十四、五の少年である。

いつも敵方から寄手の柵へ奇襲して来るときは、その先頭に立って、小つぶに似げない敏捷な働きをし、

「またあのチビ助にしてやられた」

と味方の首を持ってゆかれる度に舌打ちしていたものだが、いつかそれが陣中の聞え者になって、

「あれは、城将別所長治に仕えるもので、名は石井彦七、当年わずか十五歳だそうだ」

と、知れ渡っていた。

秀吉の小姓にも年少組がたくさんいる。うわさを聞いて、彼らは切歯扼腕した。石田佐吉、加藤孫六、同じく虎之助、片桐助作など、

「こんど出て来たら」

と、待ちかまえていた。

もちろん秀吉のゆるしによる。そのうちに三木川の南口の柵へ或る朝、敵の決死隊が朝討ちをしかけて来た。そのむらがる中にチビ武者の奮戦ぶりが見えた。助作、虎之助、佐吉など、

「きょうこそ」

と、争って駈けつけた。

秀吉は危ぶんで、

「子どもらを討たすな」

と、屈強な者にいいつけていたので、前後は大人の鉄甲が囲んでいた。