Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 903 caractères · 400 écrans

Aozora Bunko

あの仁はちか頃どうしておりましょう。とんとこの辺でも消息を聞きませぬが」

「先頃、甲州陣の折、ふと宿所へ訪ねてみえたが、あくる朝、夜もあけぬ間に、また飄然と立ち去ってしもうた。これはそのとき彼が画いたものだ」

「変り者ですな」

「いや、ひと口に、変り者というては当るまい。志節一貫、竹のごとく心の直な男だ。武士は捨てても武士らしい人物と思う」

「斎藤龍興の旧臣と聞いておりますが、その旧主にたいして、今なお節を曲げない点を、お賞めあそばすのでございますか」

「安土の御普請にあたって、右大臣家からお招きがあっても、彼のみはおことわりして、名利にも権勢にも屈しなかった。何ぞ、亡主の仇の障壁を画かんや――という気概を抱いておるものとみゆる」

そのとき光春の家臣が、何か用ありげに、うしろへ来て坐ったので、二人とも口をつぐんだ。

光春は振り向いて、何か――と取次の者にたずねた。手に一通の書簡と、奉書の嘆願書らしいものを重ねて、当惑顔に、そこへ控えた侍は、

「また御城門まで、横川の和尚の弟子が参りまして、強って、もう一応、この書面を御城主へ取り次いで欲しいと申し、何と刎ねつけても、命をかけて来たお使いですからといって、立ち帰りません。