Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 903 caractères · 400 écrans
充分お気をつけなさい」
「では、どこが光秀の宿痾であろうか」
「お顔の色を見、お声を聞いただけでも、尋常な御容態でないことはすぐわかる。どこといえる宿痾ならまだしも、おそらく五臓すべてにお労れが来ているのではあるまいか」
「労れがあろうと仰せなれば、それは自身でも頷けます。年来の転戦、君側の勤め。いやもう、無理に無理を押して来た体ですからな」
「日向殿の如き知識の人へ、こういうのは釈迦に説法であろうが、よくよく御養生あるがよろしい。肝、心、脾、肺、腎の五臓は、五志、五気、五声にあらわれて、色にも出で、ことばにも隠せぬものでおざる。たとえば、肝を病めば、涙多く、心をやぶれば、恟々としてものに恐れ、脾をわずらえば、事ごとに怒りを生じやすく、肺の虚するときは憂悶を抱いて、これを解す力を失う。また腎弱まれば、よく歓び、即座にまた悲しむ。……」
じっと、道三は、光秀の顔色を見つめた。病人でないことを自信して光秀は、その言を聞こうとは思わなかった。強いて微笑に紛らわせていようとすると、不快になり不安になり、理由なき焦躁に駆られてくる。で、努めて答えずに、この老人とはやく別れる機会を見つけたいような面持であった。