Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひはかがやけり
日は輝けり
宮本 百合子
Lisez 日は輝けり (ひはかがやけり) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 76 445 caractères · 152 écrans
と云って立ち上った。
下へ降りて来て見ると、長火鉢の前で、何か土鍋で煮ていた年寄は、黙って立っている浩を、見上げながら、「時を見て、またゆるりとお話しなさるがいいよ。若いときは、誰でもねえ……」と、慰めるとも追懐するともつかない表情を浮べた。
その後、浩は一日に一度ぐらいずつきっと父親の見舞いに来た。が、二階には行かないで、持って来た果物だの菓子だのを年寄や、また時としてはお咲に頼んで帰った。孝之進は、浩が来たらしい声が下から聞えて来ると、耳を澄ませて、何事も洩らさず聞きとるに努力していた。「もうそろそろ来そうなものだ」と思っていると、格子の鈴が鳴る。帰るらしい挨拶の聞えるときや、一日心待ちに待って来られないときなどには、訳の分らない淋しさが湧いてきいきいした。けれども、彼はただの一度も浩のことを口に出しては訊かなかったし、来ているのが解っても、上れと云わなかった。「そこが武士の意地」なのであるらしかった。そのくせ、浩が持って来た果物などを食べるとき、お咲が一緒に泣き出してしまうような涙をこぼした。
浩は、父親に「帰れ」と云われた息子として、自分に妙な同情や臆測が加えられているのを感じて、彼はこそばゆいような気がした。