Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にちにちへいあん

日日平安

山本 周五郎

Lisez 日日平安 (にちにちへいあん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 297 caractères · 56 écrans

Aozora Bunko

「それもわかるが、私には貴方の怒る気持もわかるなあ」

「われわれは日日平安などと云ってはいられない、ものには限度ということがある」十郎太は眼をぎらぎらさせた、「――かれらがそんなにも無恥陋劣で、その悪徳非道にとめどがないとすれば、これを抑える法は一つしかないでしょう、私はそう決心した、私の決心に賛成する者が九人、それぞれが持場を分担して、事を決行しようとしたのです」

「それが事前に露顕したわけですか」

「いや、かれらにではなく、伯父に勘づかれたんです、もっとも詳しいことは知らないでしょう、なにか不穏な事を計画しているという点だけ勘づいて、それで急に江戸へ帰れということになったんだと思う」十郎太は怒りと嘲笑とでむかつくような顔をし、それから投げやりな調子で云った、「――そっちがそう出るなら結構、私はたって千鳥の婿になんかなりたかあないですからね、江戸へ帰ってみんなぶちまけて、もちろん、殿に直訴しますよ、そうしてこの世にはまだ正義というものがあるんだということを、かれらに思い知らせてやるつもりです」

菅田平野は考え深そうに頷いた。

風呂へはいったとき、菅田平野は(十郎太の剃刀を借りて)月代と髭を剃ったから、いま彼の顔はさっぱりと清潔にみえる。