Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
Lisez 日本婦道記 (にほんふどうき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 187 caractères · 24 écrans
「お好みがわからないものだから年ごろをたよりにわたしが選んだのだけれど」
梶女は着付けをたすけながらそう云った、
「どうやらあなたには少しじみすぎるようですね、あちらの小紋のほうがよかったかもしれない、でも今日はこれにしておきましょう」
独り言のようにそんなことを云いながら、撫でまわすような眼でお高の姿をと見こう見して飽きなかった。お高はやはり黙ってされるとおりになっていた、問いかけられると「ええ」とか「はい」とか答えるが、自分のほうからはなにも云わず、梶女のどこかしら熱をもったようなまなざしにも、できるだけ気づかぬ風を装っていた。
西村の父や兄弟たちは夕食のときひきあわせられた。父は思いのほか若かった。いちばん上の兄は結婚してもう男の子があり、二兄はまもなく分家するとか、むっつりしている三兄は顔もよく見なかったし、四番めの兄は江戸詰めで留守、弟はまだ前髪だちで名を保之丞といい、背丈のめだって高いからだつきと、まだ子供こどもした日にやけた赤い頬とに特徴があった。彼はその年ごろの者らしく、ほかの兄たちよりもお高の来ることに興味をもっていたようで、横からしげしげと眺めたり、必要もないのにしきりと話しかけたりした。