Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 953 caractères · 124 écrans

Aozora Bunko

十一月九日

自分の仕事が真個に自働的に出来るときは、自分の心にあるプログラムを遮って、外からの注文が如何にいやに思われるか、あまり心が充実せず、いやだとは云い乍ら、たのまれることが動機となるときとは、真実味に於て実に違う。

国男さんが午後来、夕飯を共にすませて、後、柳町まで籐椅子を見に行く。白山下だと云うので行くうちに、到頭其処まで引ずられてしまったのだ。

紅雀の子は、毛虫位のよし、藁を入れてやる。

十一月九日(水曜)

朝起きてから、『婦人公論』の小論文を書き終り、二時半までに山下でAを待ち合わせ、帝展に行った。相変らず。今年は、前に批評をよんだ故もないとは云えないが、作品をそれ自身として愛し、心をもって隅々まで描いた作品が少く、見せるため、パッスするためで、屏風でも一つとしてこれにまとまった味を持って居るのがない。

中で、今記憶にあるのは、清姫、(玉葉)鯉。カンガルー。

洋画では童女像、涼しきひま、童女像は、涼しきひまとは反対に、どちらかと云えばクラシカルな味がある。隅から隅まで心をひそめ、裡からにじみ出すように、心をこめて描かれて居る。涼しきひまはその生動して居る点、外光の巧さで、たしかに他を圧して居る。