Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいあんよめもんどう

明暗嫁問答

山本 周五郎

Lisez 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 984 caractères · 43 écrans

Aozora Bunko

玉の肌

男、そのほうはなに者だ」

「あっしでございますか、へっへ、あっしはこのお笛の亭主でございます。どうかよろしくお見知りおき願います」

「お笛の亭主……」勘太夫はしずかに畳の上から莨入れを拾った、「たしかにお笛の亭主に相違ないか」

玉の肌

「亭主と申しましても、へっへ、こういう境涯の人間でございます、なにも人別帳に書くほどはっきりしたものではございません、いってみれば情人とでも申しましょう。へえ、もう三年このかた夫婦同様の仲でございます」

「嘘でございます」お笛は顔をひきつらせて叫んだ、「これはさきほど申上げました長吉という男で、わたくしが十四の年から絞れるだけ絞ってまだ足らず、あげくの果には長崎とやらへ売ろうとまで致しました。その危ういところを直二郎さまに救って頂いたのでございます」

「そのとおりでございます」と、男はやっぱり笑いながら、「あっし共の世界では、女房が亭主のために苦労するのはあたりまえ、ちっともふしぎはないばかりか、それこそ二人が夫婦だという証拠でございます、それに旦那、こうしてあっしがこの寝所へ忍んで来るのは今夜が初めてじゃあございません。