Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lisez 星女郎 (ほしじょろう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 52 344 caractères · 104 écrans
(いいえ、)
と私が直ぐに答えた。
(違うかどうか分りませんが、その以前に二度あります。……一度は金沢の藪の内と言う処――城の大手前と対い合った、土塀の裏を、鍵の手形。名の通りで、竹藪の中を石垣に従いて曲る小路。家も何にもない処で、狐がどうの、狸がどうの、と沙汰をして誰も通らない路、何に誘われたか一人で歩行いた。……その時、曲角で顔を見ました。春の真昼間、暖い霞のような白い路が、藪の下を一条に貫いた、二三間前を、一人通った娘があります。衣服は分らず、何の織物か知りませんが、帯は緋色をしていたのを覚えている。そして結目が腰へ少し長目でした。ふらふらとついて見送って行く内に、また曲角で、それなり分らなくなったんです。)
――二人は顔を見合せました。」
三十五
「私はまた……
(もう一度は、その翌年、やっぱり春の、正午少し後った頃、公園の見晴しで、花の中から町中の桜を視めていると、向うが山で、居る処が高台の、両方から、谷のような、一ヶ所空の寂しい士町と思う所の、物干の上にあがって、霞を眺めるらしい立姿の女が見えた。それがどうも同じ女らしい。ロハ台を立って、柳の下から乗り出して、熟と瞻る内に、花吹雪がはらはらとして、それっきり影も見えなくなる、と物干の在所も町の見当も分らなくなってしまった。