Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

すえっこ

末っ子

山本 周五郎

Lisez 末っ子 (すえっこ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 564 caractères · 55 écrans

Aozora Bunko

二

二

その年は平五にとっていやな年であった。今年は厄年になりそうだぞ、と彼は思った。第一は正月の集まりに、次兄の杢之助とやりあったことだ。毎年正月の六日に、親族の人たちが小出へ集まる。これは個別に年頭の回礼をする煩を省くためで、以前は一年ごとにもちまわりだったが、八年まえに先代の鈍翁が亡くなってから、いつとなく小出だけへ集まるようになった。

――おやじのばかげた虚栄心だ。

と平五は心の中で冷笑していた。親族の中心におさまること、かれらから「木挽町の御本家」とよばれること、そして骨董じまんをするのがいい気持なのである。集まるのは十二人だったが、三年ほどまえから九人に減った。おやじの骨董じまんに閉口したのだろう、と平五は思っているが、今年はさらに減って五人しか来なかった。平河町の森内膳。神谷町の木下杢之助。薬師小路の土方市之丞。田村小路の新庄主殿。それから榎坂の米良平左衛門という顔ぶれであった。

「おやおや、おまえまだいたのか、平五」

酒宴がなかばごろになったとき、杢之助がそうよびかけた。平五より四つ上の二十八歳で、六年まえに木下へ養子にいったが、うちにいるじぶんから平五とは仲が悪かった。