Classiques japonais avec furigana
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まつとふじげいぎのかえもん
松と藤芸妓の替紋
三遊亭 円朝
Lisez 松と藤芸妓の替紋 (まつとふじげいぎのかえもん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 46 921 caractères · 94 écrans
のを」
と下女に云附け、誂え物の来る内、何か有物でちょいとお酒が出ました。この奧州屋の新助は一体お世辞の善い人で、芸者や何かを喜ばせるのが嗜きな人だから、何か褒めようと思って方々見廻したが、何も有りません。三尺の壁床に客の書いたものが余り宜い手では無く、春風春水一時来と書いてあり、紙仕立の表装で一幅掛けてありますが、余り感心致しません。其の傍の欄間に石版画の額が掛けてありますが、葡萄に木鼠の画で何も面白い物がありません、何か有ったら褒めよう/\と思って床の間の前を見た処が古銅の置物というわけでもなし、浅草の中見世で買って来たお多福の人形が飾って有り、唐戸を開けると、印度物の観世音の像に青磁の香炉があるというのでなし、摩利支天様の御影が掛けて有り、此方には金比羅様のお礼お狸さま、招き猫なぞが飾って有るので、何も褒めようが有りませんから、二枚折の屏風の張交を褒めようと思って見ると、團十郎の摺物や会の散しが張付けて有る中に、たった一枚肉筆の短冊が有りましたから、その歌を見ると「背くとも何か怨みん親として教えざりけんことぞ口惜しき」という歌が書いて有った