Classiques japonais avec furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lisez 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 159 974 caractères · 317 écrans
時刻になると、読みかけた本を投げ棄て、風呂敷包みを持出しましたから、お町はあゝ又風呂敷包みが出たかと思うと、包を解(ほど)いて前(ぜん)申し上げた通り南蛮鍛えの鎖帷子、筋金の入(い)ったる鉢巻を致しまして、無地の眼立たぬ単衣(ひとえもの)に献上の帯をしめて、其の上から上締(うわじめ)を固く致して端折(はしおり)を高く取りまして、藤四郎吉光の一刀に兼元の差添(さしぞえ)をさし、國俊(くにとし)の合口(あいくち)を懐に呑み、覗き手拭で面部を深く包みまして、ぴったりと床(とこ)の上へ坐りまして、
文「お町やこれへお出で」
町「はい、お呼び遊ばしましたか」
文「毎夜云う通り今晩は愈々(いよ/\)行(ゆ)かんければならぬことになりました、多分今宵は本意(ほんい)を遂(と)げて立帰る心得、明け方までには帰るから、どうか頼むぞよ、若し帰らぬことがあったらば文治郎亡き者と思い、私(わし)に成り代って一人のお母様(っかさま)へ孝行を頼みますぞよ」
町「はい、旦那様、私(わたくし)が此方(こちら)へ縁付いて参りましてから、毎夜々々荒々しいお身姿(みなり)でお出向(でむき)になりますが、どうしてのことか、余程深い