Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 073 caractères · 223 écrans

Aozora Bunko

と丹三郎が答えた、「刀を抜き合わせた相手ですから、そのときの記憶ははっきり残っています。声にも覚えがありますし、躯つき、肩を張った身構え、たしかにあの男に相違ございません」

「宮本の弟が、手先をしたといったな」

「そうです、あの男は新八なら宇乃どのが信用すると思ったのでしょう、新八に対する口のききようも、たしかに手先に使っているという調子でした」

おくみが戻って来た、「酒を持っていってやれ」と甲斐が云った。

おくみは若い小間使の二人に、膳を運んでゆくように命じた。甲斐はおくみに「おまえしばらく相手をしていてくれ」と云った。あたしいやですわ、きみの悪い、とおくみが眉をひそめた。甲斐は「三十一になってもか」と微笑し、彼女の耳になにか囁いた。おくみは頷いて、顔をそむけながら、立って出ていった。

「二人を呼びます」と丹三郎が云った。

別間に控えている、矢崎舎人と村山喜兵衛を呼ぼうというのである。甲斐は呼ばなくともよいと云った。ただ裏を見張っていろと申せ、声が高くなっても、命ずるまでは手だしをするな、と念を押すように云った。

丹三郎は控の間へ立っていった。

甲斐はゆっくりと飲んでおり、丹三郎が戻って来ると、「燈籠へ油を注いでくれ」