Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 073 caractères · 223 écrans

Aozora Bunko

そのあいだ内蔵助は「恥を知れ」とか、「いまに思い知らせてやるぞ」などと喚いた。

藤沢をなだめておいて、兵庫介を伴れに戻ると、六郎兵衛は吐き捨てるように、二人ともすぐに放逐しろと云い、自分の木剣を片づけて奥へ去った。

兵庫介は泣いていた、「ばかなことをした、おれはばか者だ、ゆるしてくれ野中」

「歩けるか」

又五郎は彼を支えながら立たせた。すると、まだ木剣を持ったままの腕がぐらっと垂れ、兵庫介は「あっ」と悲鳴をあげた。又五郎はその腕をそろそろと持ちあげ、木剣を放させてから、ゆっくりと控え所へ伴れていった。

「いま医者を呼んで来る」

「いや、おれは此処を出る」と兵庫介は云った。

藤沢もそうすると云い、すぐに支度を始めた。

「待ってくれ、それはいけない、そうしてはいけない」と又五郎は二人に云った、「せっかくここまでやって来た、ようやくひと息ついて、これからというところへ来ているのに、こんなことでなかま割れをしてどうするんだ」

「野中はおれの云ったことを事実とは思わないか」

「それを云うな」と又五郎は遮った。

「いやおれは云う」

「まあ聞いてくれ」と又五郎は片手をあげた、「藤沢の云うことはわかる、それが事実だということも認める、しかし、お互いが自分のいいぶんを固執するとしたら、柿崎さんには柿崎さんの云いぶんがあるだろう」