Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しまでをかたる

死までを語る

直木 三十五

Lisez 死までを語る (しまでをかたる) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 42 739 caractères · 85 écrans

Aozora Bunko

(おれは、恩給取りにはなれん。不孝者だが仕方がない)

と思って、知らん顔をして帰ってきた。

「何うやった」

「駄目だろう」

「ふむ――何が悪い」

「高等学校は、中々一ぺんで入られへん。それより私立へ行った方がいい。勉強さえしたら、私立でも、官立でも一緒や」

「私立はあかん、岡山が、いかなんだら、来年もう一遍受けてみ」

薄病院の院長は

「植村、速記者になれ」

と、云ってくれた。院長を、崇拝している父は、いろいろの所で、速記者というものを聞いてきて

「あら金が儲かる。衆議院で演説するやろがな。それをあとから一寸取消してくれ、と云いに行く時、金を包んでくるのやが、これが大きい。ええ商売や、人の気のつかん商売や」

恩給が、忽ち、速記者になったが、私は対手にしなかった。

十九

当時、末吉橋東詰松屋町に、豊竹呂昇の持小屋「松の亭」というのがあった。ここに落語がかかっていた。友人に連れられて、一夕赴いたが、女剣舞師に花房百合子というのがあって、剣舞一つ、踊一つ、居合抜き、軍歌と、これだけやるが、この女に惚れた。これが、私の初恋である。

雪はちらちら降るその中を

熊本連隊十三隊