Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

Lisez 比較神話学 (ひかくしんわがく) de 高木 敏雄 (たかぎとしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 624 caractères · 348 écrans

Aozora Bunko

其数少からざるもその形式に於ては、凡て同一なるを見る。『釈日本紀』に見ゆる二個の説話はその例証とするに足る可し。曰く筑後国風土記云々、昔し棟木一株郡家の南に生ぜり。其高九百七十丈、朝日の影は、肥前国藤津郡多良峯を蔽ひ、暮日の影は、肥後国山鹿郡荒爪の山を蔽うと。又曰く、播磨国風土記云々、明石駅家駒手の御井は難波高津宮天皇の御世に、楠、井口に生ぜり。朝日には淡路島を蔭くし、夕日には大倭島根をかくす。仍て其楠を伐りて舟を造るに、其迅きこと飛ぶが如く一※(「楫+戈」、第3水準1-86-21)に七浪を去り越ゆと。此二個の説話は、其前半に於ては、全く同一なり。其樹を代りて、舟を造ると云う点に於て、第二の説話は『古事記』のものと同じ。楠の船材に適することを説くもの、古来の記録甚だ多く、素盞嗚尊の神話また、このことを説く。此点より論ずるときは、此種の説話は、唯此樹の性質を賛美するを目的とするものにして、樹木信仰或は祭祀とは、何等の関係をも有せざる可し。其樹の大なるを説く点に於ては、日本の大樹説話は、盖し支那の大樹説話の摸倣なり。支那古代の文書に、此種の説話を記するもの頗る多し。