Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こおりぐらのにかい
氷蔵の二階
宮本 百合子
Lisez 氷蔵の二階 (こおりぐらのにかい) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 201 caractères · 37 écrans
「ひゃあ、どうも辛辣だな。いくつに見えます」
「そうね、二十七? 八?――とにかく五以上でしょう」
「うまく当てたわね、七よ。私と四つ違い」
房は何となしひとりでに微笑が唇に浮ぶのを感じた。
大垣は十一時頃までいた。志野は、階子口まで送って戻ると、いきなり房に感想を求めた。
「ね一寸、どう? あの人」
「どうって――こないだうちよくあなた行ったの、あの人んところ?」
志野は、眼に輝きを遺したまま合点した。
「どう思う?」
「何として、どうかっていうの?」
「意地悪!」
二人笑った。
「ね、真面目にさ」
房は、志野がこの間、恍惚(うっとり)として考えながら呟いた言葉を思い出した。
「だって――もう、あれなんじゃあない? お互にすっかり定ってるんでしょ?」
志野は案外そうな顔をした。
「分る?――あなたに」
「いやあよ、あんな口利て誰だって……」
「本当?――私もう云っちゃおう! ね、私もう、直きあの人と結婚するのよ、多分」
「――……大丈夫なの、どんな人だか知らないけど」
「局だって皆いい、面白い人だって云ってたわ――そりゃ」
志野はほんの少し悄気(しょげ)た。
「今はまだ月給だって少しだけど、どうせ私なんぞ、これから共稼ぎでやりあげる人でなくちゃ駄目だもん。