Classiques japonais avec furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lisez 江戸前の釣り (えどまえのつり) de 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 106 910 caractères · 214 écrans
とどなっている。便所から出て、竿を取ってみると、みごとな三年ボラだ。子供に竿を持たしておいて、おりて下へまわって玉網ですくいあげる。実にのんびりとした楽しい釣りである。
戦時中、物資不足のおり、行徳丸浜の釣り堀が閉鎖になって、片倉製紙の寮になっていたが、十六代目羽左衛門になった今は故人の市村家橘さんが、この寮にはいれる切符を持っていたので、それをいただいて魚釣りをすると、草むしりをさせるといったやかましい時代であった。本所三つ目の竿忠の家から、自転車に乗って、三代目竿忠の音ちゃんとよく出かけたものだ。
この池も、ねりの吸い込みで、釣り師がはいらないから、リンゴ箱いっぱいぐらいに三年ボラが釣れて、コモをかけて自転車の後ろに積んでは家に帰った。これは、夏ボラという池で釣るボラだが、昭和十九年十月、たしか一番バチの抜けたころだと思う。俗にお会式ボラといって、毎年この時分が、海のボラ釣りの一番盛んなころだ。
竿忠の四代目になるター坊という、この時分十五、六歳であった子を釣れて、深川常磐町「餌友」の隣の「小島」という舟宿から、お会式ボラを釣りに出た。
この船頭は、心はやさしい親切な男だが、こわい顔をしているので、釣り師はみんな、「鬼小島」