Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほうそうやわ

法窓夜話

穂積 陳重

Lisez 法窓夜話 (ほうそうやわ) de 穂積 陳重 (ほづみのぶしげ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 325 caractères · 264 écrans

Aozora Bunko

九五 末期養子と由井正雪事件

これは大いに理由のあることと思われる。

印度において旅客運搬を業としているのは、土人の轎舁きであるが、彼らは我国の雲助にも劣った、真に裸一貫の輩であるから、民事責任を負うて賠償するなどという事は、到底出来ない相談である。またその旅客の通行する地方には、森林沙漠などの荒寥無人の境が多いから、もしそのような場所で、運送契約を破って、女子供の足弱を置去りにすることがあったならば、これ実に生命身体に重大な危険を及ぼすものであって、民事責任をもってしては、制裁が十分でないのは勿論である。印度刑法がこれに臨むに刑事責任をもってしているのは、事情に適した立法といわねばならぬ。かくの如く、性質上は民事責任を生ずべき行為でも、場合によっては、刑事責任を生ぜしめなくては、法律の目的を貫き得ないことがある。立法家の須らく留意すべき点ではないか。杓子定規、琴柱に膠するの類は、手腕ある法律家の事ではない。

九五 末期養子と由井正雪事件

徳川幕府時代には「末期養子」というものがあった。これは男子の無い者が急病等で危篤に陥ったとき、または重傷を蒙って死に瀕し、人事不省となったときなどに、親類朋友などが相議って本人の名をもって養子をすることがあり、また時としては死後喪を秘し、本人の生存を装うて養子をすることもある。