Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lisez 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 101 908 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

しかし、大したことはないそうだ」

報告は、なかなかくわしい。

「爆発は、もう、それっきりなんだろう」

「そうだ」

「じゃあ、あとはもう心配なしだな」

と、一同は、ほっとためいきをついた。

「それから、もう一つ、へんな話をきいたぞ。甲板に立っていた船員の一人が、あの爆発のときに、たおれたんだそうだ。ほかの者が、それを見つけて抱きおこした。爆発の破片で、からだのどこかを、やられたんだろうと思ってしらべてみた。すると、別にどこもやられていない。そのとき、へんだなあと思うことが一つあった。お前たちは、それが分かるか、そのへんだなあという一件が」

「そんなこと、分かるものか。早くしゃべれ」

「それは、奴さんのたおれた場所に、きれいな花が、ばらばらと落ちていたんだ。だから、奴さん、爆弾にやられたんじゃなくて、花束でもって、なぐられたんじゃないかって、誰かそういっていたよ」

「へーえ、花束でなぐられて目をまわしたというわけか。まさか、はははは」

房枝も、さっきから、この話を、じっときいていたが、ここでおかしくなって、つりこまれたように笑った。

そのとき、気がつくと、曾呂利本馬の坐っていた席が、いつの間にやら、空になっていた。