Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くるいだこ

狂い凧

梅崎 春生

Lisez 狂い凧 (くるいだこ) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 430 caractères · 226 écrans

Aozora Bunko

付添って来た学生が言った。

「もっと陰湿なものだと僕は思っていた」

それは栄介も感じている。明るい日射しの中で編み物をしている女。笑い声を立てながら手押車を自分で操縦して出て行く少年。おおむねからっとした雰囲気に染められていた。

「内臓じゃなく、骨だからだよ」

栄介は講義の口調で、語呂合わせにもならないことを言った。

「骨だから、乾いているのだ」

やがて名が呼ばれ、彼だけが診察室に入った。六十ぐらいの老女が、ぎくしゃくと着物を着ようとして、いっこうに動作がはかどらなかった。老女はおかしそうに、彼に笑いかけながら言った。

「右手が上らないんでね。苦労しますよ」

紹介状の宛名は医長になっていた。医長だけが肱掛椅子に腰をおろし、若いインターンや女医や看護婦は立ったり、うろうろと歩いたりしていた。紹介状には所見がくわしく書いてあるらしく、読み終えるのにちょっと時間がかかった。それから彼は裸にされ、材木のように診察台に横たわった。次に立たされて、精密な調べを受け、また診察台に戻った。れいのコブに興味があるらしく、インターンや女医が次々近づいて来て、押したりつまんだりした。