Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lisez 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 229 387 caractères · 453 écrans

Aozora Bunko

いつ引いたのでしょう。可笑しいこと。〔中略〕

きのうは、何と云ったらよい日だったでしょう。とにかく外出からかえって来て、実にひとりなのが苦痛でした。外で心にうけて来た衝撃が深く強く、こういうときあなたに話し、相談にのって貰え判断を助けて貰ったら、と呻くように感じました。私のことでも、私たちのことでもないのです。全然家族的なことではない範囲での感情の問題なのですが。

親友として如何に処すべきか。人間及び大所高所からの判断は一つしかないのだが、最も愛する友達が、妻母として大なる傷をうけ、流す血をなかなか正視しがたい心持です。きょうは絶えず考えている。一番しっかりとした愛情で行動したい。そう思って考えている。劬ることで侮蔑にならず、虚偽を虚偽として現実を示すことで、単なる正義感の満足とならぬように。

人間は一度ならず間違います。しかし間違いの種類と程度と間違いかたというものがあります。苦しいことだ。良人としての真実、仕事と生活との統一を求める真実、友人の信頼に対する真実、それらの真実とは何でありましょう。どう行動するのが、真実であるかは判っている筈です。