Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lisez 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 229 387 caractères · 453 écrans

Aozora Bunko

六月十四日

六月十五日

慰問袋をこしらえてやります。又次便でいろいろ。お金が不自由におなりにならないでしょうか。もう少しの間もたせて下さい。お体をお大切に。私は大丈夫きょうからすこし沢山眠りますから。盲腸も大丈夫です。では又。

(自注4)きょう初七日――六月六日、七年間病床にあった顕治の父親が死去した。

(自注5)大建造物――野原の海岸沿いの畑地を広大につぶして、海軍工廠が建設された。

六月十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県島田より(はがき)〕

六月十四日

きょうはひどい雨です。二階の裏の障子をあけて見ると、段々になった石垣や田のところにいくつも滝が出来ている。うちには雨洩りうけのバケツたらいなど出しかけてある。その後お母さんもずっと御元気です。私はなるたけ三十五日が終る迄こちらに居るつもりで居ります。六月六日からかぞえると七月九日か十日です。達ちゃんから又五日づけのたよりあり、これも無事です。電報昨日着、非常におよろこびでした。

六月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県島田より(封書)〕

六月十五日  第二十八信 島田からの第二信

けさ、長いお手紙が着きました。私がゆっくりおきて、下へ行ったら「顕治が手紙おこしましたで、すっかり、ように心持よう書いておこしました」