Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lisez 生々流転 (しょうじょうるてん) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 297 521 caractères · 586 écrans

Aozora Bunko

銀杏もうまいものだ」と言いました。

わたくしは、きれいな新藁に腰を下して唐の芋を食べ進んでいますと、それは却々おいしくって、大概のことを忘れさせます。するとその下から例の癖が出て、わたくしはあれやこれや心の中に思い耽って行きます。老人は、稀に招じ得られた珍客とでもわたくしを思うように、ほく/\して新らしくした焚火で、撥ねないように切れ目を入れた銀杏を焼きながら、如何に土に身近くいることが珍らしい自然の現象を見付けることかを誇り話します。

「みゝずという奴は、眼も耳も無い癖に、敏い奴でね、お嬢さん。土から首を出しかけているときにねえ、鶫の鳴き声が聞えると、ちゅっと、こう首を縮こますのですよ」

老人は焚火の木箸を止め、滑稽に自分の首を縮めて真似をして見せます。それはわたくしを面白がらせて、少しでも永くこの座にいさしたい気持が充分に酌めます。

けれどもわたくしは、いよ/\ものに思い耽って、たゞ愛想に微笑するくらいでいますと、老人は、この手でわたくしの興味を牽くことは不向きと思ったか、今度は話し口を変えて来ました。老人は重大事を考慮するような難かしい顔をして、