Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ままのてこな

真間の手古奈

国枝 史郎

Lisez 真間の手古奈 (ままのてこな) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 631 caractères · 10 écrans

Aozora Bunko

「真間の継橋へも参ったことであります。矢張りよい景色でござりました。ここにも継橋がございますな」

いかさま継橋が見えていました。

八筋の川が流れて居りまして、一筋ごとに橋がかかっていて、継橋をなしているのでした。

継橋の数が八ツなので、そこで八橋ともいうのでした。

「憐れな伝説がございます」

左衛門の前へ穏かに坐って、左衛門と一緒に茶を喫し、長閑に話していた泉谷の主の、彦右衛門という人物は、こう左衛門にいった後で、その憐れな伝説を、古雅な言葉つきで話しました。

「仁明の御皇の御代でありましたが、羽田玄喜という医師がありまして、この里に住居して居りました。女房と申すのがこの里の庄司の、継娘でありましたが、気だての優しい美しい縹緻の、立派な女でありまして、二人の間に男の子が、二人あったそうにござります。ところが玄喜は三十歳の時に、病気でなくなってしまいましたので、女房は気の毒な寡婦の身となり、子供は孤児となりまして、家計も貧しくなりました。が、女房は健気にも、他へ再婚しようともしないで、山へ登って行って薪を拾ったり、浦へ出て行って和布をかったり、苦心して子供を育てました。