Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しほんたいへいき
私本太平記(三)
吉川 英治
Lisez 私本太平記(三) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 222 108 caractères · 446 écrans
ただの雑兵ではなし、どこへでも落ちて生きよと仰っしゃられても、効いなく生きられる者ではない。どこまでもお連れください」
「おう正季たちか」
正成のそばには、松尾刑部、神宮寺正師、安間了現など六、七人の同族がかこんでいた。
「怒るな、ゆめ、見捨てるなどという腹ではない。正成死す、と敵を謀るには、こうせねばならなかった。――しかしこれから先は長い冬ごもり。多くの同勢をつれては歩けぬ」
「では千早の奥の、お子たちや北ノ方の隠れ家へでも一時お潜みなされますか」
「いや、そこへは寄らぬ。あくまで女子供の巣は世の外にそっとしておきたい。……さし当って後図を立てるいとまもないが、大塔ノ宮の隠れおわす大和の般若寺へさして行こうと思う」
「般若寺へ」
「一切が、ひとまず終った。あとは長い、十年二十年の計をもって臨まねばなるまい。再挙のはかりも、親しゅう宮にお会いしたうえならでは」
「お供はかないませぬか」
「むだだ、むしろ邪げになる。それよりは、時の来るまで、随所に身をひそめ、縦横の結びを密にし、再び、正成が招く日の合図を山野に待っておれ」
「わかりました……」正季は、引きつれている若武者ばらをかえりみて「赤坂は敵にわたしたが、河内の土は、おれたちの体もおなじものだ。