Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

「ビール樽は、そのころから、お店の周囲をうろついてたんだわ。あいつ、百円紙幣に釣られて、あんたの身代りになったのね」

「では、真弓。これから、故郷へ帰ったら、二三年は、東京へ顔を出しちゃ、危いぞ」

「もう、お降りになるの。いまお別れしたら、何時お目に懸かれるか、判らないわネ」

「お互に、どうなるか、判らない人生だ。帰ったら、お父さんや、子供を、大事にしろ」

「これでも、あたし、古い型の女よ。帰ったら、いいママになりますわ」

「それがいい」男爵は、運転手の方へ向いて停車を命じた。

「では、所長」と運転手は、降り立った男爵に声をかけた。「たしかに、御婦人を、茨城県磯崎まで、送りとどけて参ります」

「どうか、頼んだぞ」

「それじゃ、サヨナラ。あたしの、男爵さま――では無かった、帆村荘六様」

「御健在に――」

青年は、小さくなってゆく、自動車の方に手を振った。「男爵」というのは、無論、綽名であって、G・P・Uの日本派遣隊の集合所と睨まれるキャバレ・イーグルに於ける不良仲間としての呼び名だった。そこで、彼は巧みに、狼を隊長とする彼の一団に近づき、国際的陰謀の謎を、解きつつあった。