Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 194 628 caractères · 371 écrans
ならない、夜一緒に寝る時が一番困る、とか、とうとうあの人から虱を移された、とか、そう云う苦情が絶えないので、幸子も当人に因果を含めて尼崎へ帰したことが幾度かあったが、いつも父親と母親とが代る代るやって来て、巧いこと詑びを云って、否応なしに又置いて行ってしまう。尼崎の家には彼女の下に二人弟妹がいるのだそうであるが、彼女だけが先妻の遺れ形見で、素質が悪く、学校の成績なども弟妹に比べて著しく劣るところから、父親にすれば後妻への遠慮があり、継母にすれば父親への気がねがあって、彼女を家に置いておくと風波が絶えない、そんな事情でございますから、行く行く当人が嫁に参ります年頃まで、何とかして御当家へ置いて下さいますように、と、父親も母親もそう云って幸子を拝み倒す。殊に母親は、あの児は隣近所での評判が馬鹿によく、弟や妹たちまでがあの児の味方をする始末で、ややともすると自分一人が継子扱いでもしているように誤解される、あの児にはこれこれの不良な性質があるのですと云っても、父親さえも信じてくれないで、蔭であの児を庇う風があるのが心外でならない、と、よくそんな愚痴をこぼして、奥様だけはきっとお分りになって下さいますでしょうと云ったりしたが、そう云われると、なるほど継母の割の悪い立ち場が幸子には理解出来るので、あべこべに同情して