Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 194 628 caractères · 371 écrans
二十七
が、貞之助の態度は飽く迄も消極的で、意見を聞かれればそう答えるより外はないが、これはお前にだけ云うのである、決して僕の考はこれこれだなどと、本家は勿論、こいさんにも云ってくれては困る、僕はこの問題には徹頭徹尾局外者でありたい、と、そう云うので、
「何でですねん」
と、幸子が詰ると、
「どうもこいさん云う人は、性格が複雑で、僕にはちょっと分らんとこがあるのんで、………」
と、口籠りながら云った。
「ほんに。………あたしかて、こいさんのためには味方になって、自分が誤解されてまで尽したげた積りやのに、人に煮え湯呑ますようなことするねんさかいに、………」
「まあ、そない云うけど、ああ云う性格も特色があって面白いで。………」
「………それならそうと、早う打ち明けてくれたらええのんに、巧いこと人を欺してた思うたら、今度ばかりは腹が立って、………腹が立って、………」
幸子は泣く時に腕白じみた童顔になるので、貞之助は真っ紅に上気して口惜し涙を浮かべている妻の顔に、いつもこんな表情をして姉妹喧嘩をしたであろう遠い昔の、幼い日の姿をなつかしく想いやった。
二十七
妙子が端の迷惑や人の思わくも構わないで、自分の好きなように振舞うのに反して、全然能動的に動く力を欠いているような雪子の、あれ以来東京の空で佗びしく暮しているであろう様子が、頻りに幸子