Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんがえこじき

考えこじき

小川 未明

Lisez 考えこじき (かんがえこじき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 263 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

う。一年じゅうがそうであり、百年の間が、そうであったにちがいない。そしてこの山々は、昔も、今も、永久にだまっているのでした。

けずりをかけたような、がけの上に立ち、谷をへだてて、前方のいただきを見上げる人があります。その人は、自然を愛するために冒険をしたのでしょう。足もとの下は、すぐ千じんのそことなって、急流が白ぎぬをさくように、みだれちらばっている石につきあたって、しぶきをあげています。

写真に見いった清吉は、耳へ水音を、感じるのでした。

「もし、この人が、自分だったら。」

かれは、よくこんな空想をします。それから、かってにその先をつづけるのでした。自分は、はたして、このきりぎしの上に立つだけの勇気があろうか。足がわくわくして目がくらみはしないだろうか。ひっきょう、勇気のないものは、いくら美しいものがあっても、鑑賞するどころか、ただおそれをおぼえるぐらいのものだと思いました。

写真から目をそらすと、自分はあまりに異なった世界に立っているのでした。電車には、乗客が、すずなりにつかまっているし、トラックは、重そうな荷をいっぱいつんで走るし、自転車は、たがいに競争するように、前後にとんでいるのでした。