Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
人情の谷
の子分になったちゅうことじゃけ、問題は一層うるさい。角助は、おれのやり口を知っとるけ、おれの裏をかくかも知れん。それで、こっちも、今度は、もう一つ、その裏をかかにゃならん。……マン」
きっと、金五郎の強い眸が、ふたたび、マンを刺した。
マンは、なお、無言で、夫の口もとに注意した。
「お前、これからすぐ、部屋中を起して廻れ。午前二時、新川岸壁集合、大伝馬船を、燈台沖まで漕ぎだして置いて、パナマ丸の入港を待つ。助ボーシンの源公とも、よく打ちあわせてある。小方に全部知らせたら、永田親方の家に行って、朝飯を六十人前、すぐ炊いて、パナマ丸に届けろ。そのころは、もう、船は港に入っとる筈。……おい、間男、猫の手一つでも借りたいところじゃ。というて、うちの猫は七匹居っても、さっぱり、役に立たん。お前も、手伝え」
人情の谷
永田家の台所には、三升釜が二つ、据えられてある。どこの小頭の家でもそうであるが、夜業、朝業、遠出などの荷役のときには、五十人前――百人前という弁当をつくることが稀でないので、炊きだしの整備はととのっていた。
マンの指図で、炊かれた熱い飯が、どんどん、握られる。