Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lisez 苦心の学友 (くしんのがくゆう) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 732 caractères · 332 écrans
「…………」
「もうよろしい」
「はあ」
と尾沢生は肩を怒らせて、わざと足音をたてながら出てきた。
「困った子だな」
と橋本先生は考えこんだ。
照彦様は叱られなかったが、尾沢生は充分目的を達した。
「花岡はよわい。ボイボイ泣いた」
という評判が現場を見ていなかったものにまで伝わった。横田篠崎の両名は、
「花岡君、ちょっとちょっと」
「なんだい?」
「きみの度胸を拝見しちゃったよ」
「…………」
「もうしませんから、堪忍してください。あああああ」
とからかう。尾沢生にいたっては、照彦様のそばを通る時、
「華族華族カンカラカン。もうしませんのカンカラカン。堪忍してくれカンカラカン」
と歌う。
照彦様はくやしくて仕方がない。ある日の午後、尾沢生は増長して、
「こいつの度胸はカンカラカン」
といいながら、照彦様の耳を引っぱった。
「なにをする」
と照彦様はもう辛抱できなかった。いきなり一つ頬げたをくらわせた。雨降りで、皆ストーヴをとりまいていた。こういう日には得て事件がおこる。尾沢生があっけにとれれている中に、
「喧嘩口論すべからず」
と堀口生が割りこんだ。
「よせよせ」
と皆も止めた。