Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あかつちへくるこどもたち

赤土へくる子供たち

小川 未明

Lisez 赤土へくる子供たち (あかつちへくるこどもたち) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 16 075 caractères · 33 écrans

Aozora Bunko

やがて、「突撃兵」という、おじさんのお話が、はじまりました。

「ある日、召集令が、忠一のもとへまいりました。彼は、手に持つ仕事道具をなげすててすぐに立ちあがった。

『妹よ、あとをよろしくたのんだ。』

『お父さん、きょうは、ご気分は、いかがですか?』

兄のいなくなった後は、かよわい女の身ながら、妹は、はたらいて、よく父親の看護をしていました。

『長い間、よくめんどうをみてくれたぞ。しかし、もう私もいくときがきたんだ。ただ生きているうちに、せがれのてがらをきかずにいくのが、ざんねんだ。』

『お父さん、そんな心ぼそいことをおっしゃっては、いけません。』

『いや、それよりかおまえは、お父さんがなくなったら一人になってしまう。おまえも日本の女だ。なんなりと、自分の力でできることをして日本のためにつくすんだぞ。』

『お父さん、よくわかりました。いま日本の人は、男でも女でも、年よりでも子供でも、一人のこらず、力をあわせて、立ちあがらなければならぬときがきたんです。私は、女ながら、つねにその覚悟を持っています。』

『ああ、それで安心した。』

これが、父親のわかれのことばでした。