Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
Lisez 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 054 caractères · 117 écrans
クシャミ行列
めんくらった吾輩がポカンとなったまま部屋のマン中に突立っていると、奥の方の料理部屋らしい処で声がする。向うでは聞こえないつもりらしいが、よく聞こえる。今の女連中の声だ。
「……表の扉をナゼ掛けとかなかったの」
「困るわねえ。今頃来られちゃ」
「ああ怖かった。まるで熊みたい……ビックリしちゃったわ」
「まだ居るの」
「ええ。あそこに突立ってギョロギョロ睨みまわしているわよ」
「イヤアねえ。何でしょう、あの人……」
「あれルンペンよ。物貰いよ」
「誰か一銭遣って追払って頂戴よ」
「だってこの恰好じゃ出られやしないわ」
「お神さんどこに居んの」
「二階に午睡してんのよ」
「お初ちゃん呼んで頂戴……一銭遣って頂戴って……ね……」
「早くしないと何か持ってかれるわよ。早くさあ」
と云ううちにミシミシと二階へ上って行く足音がする。
きょうは妙な日だ。
百万長者の娘に平身低頭されて、支那料理屋の女に泥棒扱いにされる。
「ああ寒……急に寒くなっちゃった」
「ストーブの傍に居たからよ」
「……おお寒い。風邪を引いちゃった。ファックシン」
「あたしも寒くなっちゃった。ヘキスン……ヘッキスン……」