Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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かいことてんぼう

近世数学史談

高木 貞治

Lisez 近世数学史談 (かいことてんぼう) de 高木 貞治 (たかぎていじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 981 caractères · 25 écrans

Aozora Bunko

というのだ.私は大学教授を十年はやっていなかったかも知れないけれども,別に神経衰弱の徴候も無かったが,神経衰弱はどういう意味かといえば,頻りに本が外国から来る.丸善などには毎月多数来る.どんな本が新規に来るかを注意して看過されないようにするだけでも大変である.又そんな本をみんな買って来て,買って来るのも大変なんだが,それをみんな読まなくてはならないから大変だというのだ.それが神経衰弱の原因だという.全体,本を書く奴は大勢いる.それを一人で読まなければならないと思って,神経衰弱に成るなどは,あまり賢明ではないようだ.私なんか幸いに生来不精で,人の書いたものをあまり読まないで,神経衰弱を免れたのである.同様の意味で,諸君に神経衰弱の予防を勧告したいと思うのである.

「類体論」の話を少しすると,あれはヒルベルトに騙されていたのです.騙されたというのは悪いけれども,つまりこっちが勝手に騙されていたのです.ミスリードされたのです.

ヒルベルトは,類体は,不分岐だというのであるが,例の代数函数は何で定まるか,リイマン面で定まる――という,そういうような立場から見るならば,不分岐というのは非常な意味をもつ.それが非常な意味をもつがごとくに,ヒルベルトは思っていたか,どうか知れないけれども,そんな風に私は思わされた.所が