Classiques japonais avec furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lisez 迷信解 (めいしんかい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 48 601 caractères · 96 écrans
その楼を守るために、一、二人の老僕つねにこれに住せり。ある日、紳士五、六人、酒肴を携えきたり楼を借りて終日歓を尽くし、夜に入りて帰るに臨み、僕に告げて曰く、『些少ながら、席料の代わりに謝金を包みて床の間の上に置けり。また、別に残肴を入れたる折二箱あり。請う、晩酌の助けとせよ』と。僕、大いにその厚意を謝す。すでにして僕、楼上にのぼりて床の間を探るに、果たして紙包みと折り詰めあり。紙包みを開き見るに、その中には木の葉あるのみ。折り詰めを開き見るに、土塊と馬糞あるのみ。ここにおいて、老僕輩は全くこれを老狐の所為となし、自らこれにだまされたるを深く残念に思いたり」との話がある。これ、もとより世の物ずきが悪戯になしたるに相違なきも、老僕のごとき無知のものは、ただちにこれを狐狸の所為に帰し、ついに世間に実事として伝えらるるようになる。今一例を挙ぐれば、「九州のある地方に一人の漁夫、夜中川岸に座して鮎を釣りいたり。その辺り、かねてより狐のすみおるとの評判あれば、一人の少年、漁夫を欺かんと欲し、ひそかに背後の藪の中に隠れ、漁夫に向かって石を投げけるに、漁夫は狐の所為なりと思い、一尾の鮎を背後に投げ、『汝にこれを与うるから邪魔をするな』