Classiques japonais avec furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lisez 迷信解 (めいしんかい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 48 601 caractères · 96 écrans
実に驚き入りたる次第である。その一例は『痴談』と題する書中に出ておる。「ある強欲者が神に祈りて大金を得んと欲し、一心をこめて祈請して曰く、『願わくは神様よ、われに一万円の大金を授け給えよ。この願い成就したる日には、九千九百九十九円を御礼として差し上げ申すべし」と、再三反復して祈りおれり。傍らにありてこれを聞くもの、一万円より九千九百九十九円を除き去らば、残るところわずかに一円なり。一円の利を得るに、なんぞ神を煩わすに足らんや。これ必ず失言もしくは違算ならんとてその者に注意したれば、当人曰く、『これ違算にあらず、失言にあらず。その御礼として九千九百九十九円を差し上ぐるといいたるは、全く神を欺くための方便にして、いよいよ一万円の大金を得たる日には、一文も差し上げぬつもりなり』と答えたり」との一話のごときは、人の欲極まりて神を欺くに至りたるものである。これに類したる話が、先年の『読売新聞』に見えたことがある。その話は、「東京築地南小田原町、荒物商某方へ同居せるものにて、新栄町の鍛冶屋へ奉公中、主人のすきをうかがい、箪笥の引き出しより十円紙幣一枚をぬすみ取り、なにくわぬ顔して、深川区成田山不動の開帳に参詣し、『不動様、大日様、どうぞ泥棒したことの知れませぬように』