Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みちくさ
道草
Lisez 道草 (みちくさ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 812 caractères · 293 écrans
自分にもああいう時代があったのかしらなどと考えた。
子供はまた「旦那の嫌な大晦日」という毬歌をうたった。健三は苦笑した。しかしそれも今の自分の身の上には痛切に的中らなかった。彼はただ厚い四つ折の半紙の束を、十も二十も机の上に重ねて、それを一枚ごとに読んで行く努力に悩まされていた。彼は読みながらその紙へ赤い印気で棒を引いたり丸を書いたり三角を附けたりした。それから細かい数字を並べて面倒な勘定もした。
半紙に認ためられたものは悉く鉛筆の走り書なので、光線の暗い所では字画さえ判然しないのが多かった。乱暴で読めないのも時々出て来た。疲れた眼を上げて、積み重ねた束を見る健三は落胆した。「ペネロピーの仕事」という英語の俚諺が何遍となく彼の口に上った。
「何時まで経ったって片付きゃしない」
彼は折々筆を擱いて溜息をついた。
しかし片付かないものは、彼の周囲前後にまだいくらでもあった。彼は不審な顔をしてまた細君の持って来た一枚の名刺に眼を注がなければならなかった。
「何だい」
「島田の事についてちょっと御目に掛りたいっていうんです」
「今差支るからって返してくれ」
一度立った細君はすぐまた戻って来た。