Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅうぶん
醜聞
山本 周五郎
Lisez 醜聞 (しゅうぶん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 900 caractères · 46 écrans
みちづれにできるなら、あたしたちはよろこんでお仕置を受けますよ、ええ、――それを忘れないようにするんだね」
功兵衛は廊下へ出てから女中を呼び、勘定を済ませて、いいじぶんに女を帰らせるようにとたのんだ。
彼は膳のものには箸をつけなかった。しかし空腹な感じは少しもなかった。食事は済ませてくると云い置いたので、帰宅しても食事の用意はしてないだろう。「さのや」から出たとき、ちょっとそう思ったが、空腹だからではなかった。密通し、出奔したさくらが、八年もたって戻って来て、金をよこせと脅迫するあくどさ、金を呉れなければ仕置を承知のうえ名のって出る、そうなれば幾人かの犠牲者がでる、というところまで計算された脅迫。世の中にはもっと恥知らずで、無法なことをする者がいるかもしれない。さくらのやりかたがそれらよりもっとずぶとく、悪辣で卑劣なものだ。功兵衛はもちろん激しい怒りにおそわれた、その怒りはたとえようもないものだったが、それよりもさらに深いところで、たじろぎ戸惑っている自分を彼は感じていた。
――人に見せられない痣か瘤がある、それを人に感づかせまいとして、つねにかみしもを着け、膝も崩そうとはしない、寝ても起きても人間ではなく、いつも侍であるという面目だけを守っている。