Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lisez 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 160 770 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

「あっ。」

と、声をたてて、タジタジと、あとじさりをしました。それは人間の顔ではなかったからです。ジャックも、それを見てびっくりしています。

ふたりは、なぜそんなに、おどろいたのでしょうか。それは生きた人間の顔ではなくて、マネキンの顔だったからです。洋服屋のショーウインドーにかざってある、子ども人形の顔だったからです。

首領は、人形だとわかると、はらだたしげに、ひきちぎるように、うわぎをぬがせましたが、からだはワラのたばでできていることがわかりました。ワラたばに洋服をきせて、賢吉少年に見せかけてあったのです。

「賢吉のやつ、こんな人形でごまかしておいて、やっぱり逃げだしたんだな。ちくしょうめ。」

いきなり、ワラたばをひきだして、ふみにじりました。そのひょうしに、人形の首がとれて、コロコロところがり、まるで少年が、首をきられたように見えました。

それにしても、人形の首や、ワラたばは、いったい、だれが持ってきたのでしょう。また、人形に服をきせて逃げだした賢吉少年は、いったい、なにをきているのでしょう。

首領は、ふしぎでたまらないという顔つきで、首をかしげました。