Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lisez 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 160 770 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

海底の大闘争

目が大きいばかりでなく、口が五月のぼりのコイのように、まんまるです。そして、その口がすこしも動かないのです。目の光は、ますます強くなってきました。まるでサーチライトのように、その前の水が、パッと明るくてらされているではありませんか。巨大なさかなの背中には、すきとおった空気ぶくろのようなものがついています。ひらべったいふくろです。

「や、や、あれはさかなじゃない。潜航艇だっ。魚形潜航艇だっ。」

技師はおもわず、とんきょうな声で叫びました。それは鉄でできていたのです。二つの目と見えたのは、潜航艇のヘッドライトだったのです。あのまるい口は、ひょっとしたら、大砲のつつ先なのかもしれません。

それにしても、このへんてこな潜航艇は、いったい、どこの国からやってきたのでしょう。いやいや、どこの国でもない。これはきっと、悪魔の国からやってきたのにちがいありません。

海底の大闘争

「おやっ、へんなものがいるぞ、いったい、あれはなんだろう。」

技師はギョッとして、潜航艇の背中を見つめました。前についている二つの目だまの光が、あまり強いので、背中の方は、よく見えなかったのですが、そこに、おそろしいものが、うずくまっていたのです。