Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 671 caractères · 252 écrans

Aozora Bunko

四

ことは一瞬に片付きましたが、八五郎は戸を開けてから、宗之助が灯を叩き落すまでの短い時間のうちに、見るべきものを見、確かめることを確かめてしまったことは言うまでもありません。

二人は闇の中に、暫くは凝っとして居りました。が、やがて八五郎は間の悪そうに、コソコソと闇の廊下を引返し、宗之助は身体の濡れを拭いて、風呂場の外へ出て来た様子です。

亥刻半(十一時)頃、平次に誘われて行った喜八郎は帰りました。下女のお竹は戸締りを見るので起きて居た様子ですが、声を掛けて「湯へ入るか入らないか」と訊くと、喜八郎は鼻声で、風邪を引いて居るから――と簡単に断わって、自分の床へもぐり込んだ様子でした。

四

その夜子刻半過ぎ、

二階の主人峰右衛門の部屋のあたりから、思いも寄らぬ凄まじい物音がして、家中の者が一ぺんに眼を覚まさせられてしまいました。

「どうした、どうした」

八五郎を先登に、倅の久太郎お民の夫婦、掛り人の喜八郎まで飛んで行くと、主人峰右衛門の部屋の中は血の海、峰右衛門は喉笛を刺されてこと切れ、内儀のお皆は、肩のあたりを二ヶ所まで斬られ、驚いて眼を回した様子ですが、これは間もなく正気づきました。