Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
肩だのおしりだの腰なんかにこうやくをべたべたはりつけてさ、はだかの女性たちの前で問答するの。『××こうって本当によくききますわね。』『まったく、これを使い出すとやめられませんわ。』『それにはったままおふろにはいれるんですもの便利ですワ。』そして湯にはつからず次のふろやへ――」
浜子はそれをこわ色をつかっていったので、みんなふき出した。安江がひとりむつかしい顔をしていた。その複雑な表情を音枝は忘れることができない。――
とうとう一時が鳴った。それがきこえたらしく安江の部屋のふすまがあき、
「おとうさん、おそいね。もうおやすみ。」
浜子のことは知らぬらしくやさしい声だ。気づかれずに帰ってくればよいがと思ったとたん、はげしくブザーが鳴った。やけっぱちな鳴らし方は浜子かもしれぬと思うと、おこった表情が自然と顔に現われて、音枝はいつものようにガラス戸もあけずに、だまって玄関に立っていた。文吉が走ってきて、
「五百円、大至急だ。こまかいのがあれば四百八十円でもいい。」
待たしてあるタクシーのほうへかけてゆく足音を聞きながら音枝はほっとし、ほとんど同時に、浜子は? と気づかうその瞬時の思いの中で、浜子が家にきて以来、家庭の空気がかき乱されがちなことについて、考えていた。