Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

そのあと子供もできたんですからな。」

「…………」

「さもなければ、金でもつけてもらって、ここの子にするか。」

兵六さんが一言いうたびに安江は悲しくなって何にもいえなかった。さすがに文吉がおこりだして、

「見くびるな鷲さん。馬鹿なこといわないでくださいよ。いいからもう、帰ってください。ぐずぐずしてたら今にあんたをなぐりたくなりますからね。」

理解しがたいという顔で兵六さんは引きさがった。彼は彼で少々立腹していたらしい。ひとりの子供の存在をまるで厄介な品物のようにいったことには気づかずに、年長に向って馬鹿なことをいうなとは何事だと思ったのかもしれない。見おくって出た安江に、笑顔も見せずに、

「どうぞおすきなように。」

部屋へもどると安江は文吉のわきにすわり、

「あーあ、くたびれた。」

と、右手で首根っ子をつかみながら、

「音枝のときは疲れなんて知らなかったと思うけど、今度はしんどいわ。」

「自業自得さ。」

「そうよ、自業自得だわ。かんべんして。今度はわたしが、あんたにたのむ。どうかなと思いながら、そうしないでいられなかったの。だれもかれも、死ねばいいといわんばかりなんだもん。