Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しもばしら

霜柱

山本 周五郎

Lisez 霜柱 (しもばしら) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 328 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

「話はわかるらしいな」男は汚ない歯を見せて嘲笑した、「おれさまと同様、江戸では道楽者でとおったそうだから、やぼな人間じゃあねえと思った、おめえのことはすっかり吟味済みだからな、へたに恰好をつけようったってむだなこったぜ」

「用はなんだ」と喜兵衛が訊いた。

「せくなよ、いま酒が来るんだろう」男はぼりぼり頭を掻いた、「もう一つ断わっておくが、おめえおれのめえで大きな面あしちゃあいけねえぜ、おめえはおれの屋敷を取り、おれの許婚者まで横取りしたんだ、許婚者のほうはまだこれからだろうが、噂によると祝言の日取まできまってるらしいからな、大きな面あしちゃあいけねえ、さもねえと高いものにつくぜ」

家僕が酒徳利と盆を持って来た。盆の上にはなにかの佃煮と漬物の皿、それに椀の蓋くらいある盃がのせてあり、喜兵衛が頷くのを見てから、家僕は去っていった。

「おめえやらねえのかい」男はすぐに盃を取り、徳利を持ってみながら云った、「おれのような人間と飲むのはいやか」

「今夜は少しやり過ぎたんだ、いいから独りで飲んでくれ」

「大きなことを云うない、五合徳利に七分目もありゃあしねえぜ」男は盃を置き、徳利の口からじかに飲んだ、喉の骨が上下に動き、喉でごくごくと音がした、「悪かあねえ」