Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいねん
青年
Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans
大石は黙って頷いて飯を食い始めた。食いながら座布団の傍にある東京新聞を拡げて、一面の小説を読む。これは自分が書いているのである。社に出ているうちに校正は自分でして置いて、これだけは毎朝一字残さずに読む。それが非常に早い。それからやはり自分の担当している附録にざっと目を通す。附録は文学欄で填めていて、記者は四五人の外に出でない。書くことは、第一流と云われる二三人の作の批評だけであって、その他の事には殆ど全く容喙しないことになっている。大石自身はその二三人の中の一人なのである。飯が済むと、女中は片手に膳、片手に土瓶を持って起ちながら、こう云った。
「お客様をお通し申しましょうか」
「うむ、来ても好い」
返事はしても、女中の方を見もしない。随分そっけなくして、笑談一つ言わないのに、女中は飽くまで丁寧にしている。それは大石が外の客の倍も附届をするからである。窓掛一件の時亭主が閉口して引っ込んだのも、同じわけで、大石は下宿料をきちんと払う。時々は面倒だから来月分も取って置いてくれいなんぞと云うことさえある。袖浦館の上から下まで、大石の金力に刃向うものはない。