Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいねん
青年
Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans
弐
そこいらまで一しょに行こう」
二人は又狭い横町を抜けて、幅の広い寂しい通を横切って、純一の一度渡った、小川に掛けた生木の橋を渡って、千駄木下の大通に出た。菊見に行くらしい車が、大分続いて藍染橋の方から来る。瀬戸が先へ立って、ペンキ塗の杙にゐで井病院と仮名違に書いて立ててある、西側の横町へ這入るので、純一は附いて行く。瀬戸が思い出したように問うた。
「どこにいるのだい」
「まだ日蔭町の宿屋にいる」
「それじゃあ居所が極まったら知らせてくれ給えよ」
瀬戸は名刺を出して、動坂の下宿の番地を鉛筆で書いて渡した。
「僕はここにいる。君は路花の処へ入門するのかね。盛んな事を遣って盛んな事を書いているというじゃないか」
「君は読まないか」
「小説はめったに読まないよ」
二人は藪下へ出た。瀬戸が立ち留まった。
「僕はここで失敬するが、道は分かるかね」
「ここはさっき通った処だ」
「それじゃあ、いずれその内」
「左様なら」
瀬戸は団子坂の方へ、純一は根津権現の方へ、ここで袂を分かった。
弐
二階の八畳である。東に向いている、西洋風の硝子窓二つから、形紙を張った向側の壁まで一ぱいに日が差している。