Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいねん
青年
Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans
その夫人の部屋に岡村がいつまでいようと好いではないか。それをなんで自分が気にするのか。なんと云う腑甲斐ない事だろうと思うと、憤慨に堪えない。
純一は暫く立っていたが、誰に恥じるともなく、うしろめたいような気がして来たので、ぶらぶら歩き出した。夜に入って一際高くなった、早川の水の音が、純一が頭の中の乱れた情緒の伴奏をして、昼間感じたよりは強い寂しさが、虚に乗ずるように襲って来る。
柏屋に帰った。戸口を這入る時から聞えていた三味線が、生憎純一が部屋の上で鳴っている。女中が来て、「おやかましゅうございましょう」と挨拶をする。どんな客かと問えば、名古屋から折々見える人だと云う。来たのは無論並の女中である。特別な女中は定めて二階の客をもてなしているのであろう。
二階はなかなか賑やかである。わざわざ大晦日の夜を騒ぎ明かす積りで来たのかも知れない。三味線の音が絶えずする。女が笑う。年増らしい女の声で、こんな呪文のようなものを唱える。「べろべろの神さんは、正直な神さんで、おさきの方へお向きやれ。どこへ盃さあしましょ。ここ等か、ここ等か」この呪文は繰り返し繰り返しして唱えられる。